機密資料

資料番号:ARC-811-07

保管区分:第三保管層

閲覧権限:胞級以上


第七潮流事変

補足調査記録 第3号


概要

本資料はクロノ歴483,002,114年に発生した第七潮流事変に関連する追加調査記録である。

本資料の内容は事変発生から約12年後に回収された観測端末の記録を再構築したものであり、一部欠損が存在する。


記録開始

観測施設番号

ALX-07

位置

第六惑星アルクス 北半球観測区域

担当胞

識別番号 P-117

セル・ラディウス


記録本文

14:31:57

全システム正常。
時空偏差値正常。
因果演算正常。
特筆事項なし。

14:32:01

観測窓外に異常なし。
しかし演算補助装置が断続的に警告を表示。
故障の可能性あり。
点検を実施予定。

14:32:05

警告消失。
異常なし。
報告終了予定。

14:32:08

全警告灯同時点灯。
施設内通信一時途絶。
継続時間約0.8秒。

14:32:09

観測窓外に黒色構造物を確認。
距離不明。
サイズ不明。
形状不明。
記録装置には残存せず。
目視のみ。

14:32:10

通信再接続。
他施設へ問い合わせ。
同時刻に同様報告多数。

14:32:14

職員3名が作業を停止。
窓外を注視。
呼びかけに応答なし。

14:32:18

対象者への聞き取り。
全員同一回答。

「誰かがこちらを観測している」
14:32:27

因果予測誤差急増。
0.3%
0.9%
2.4%
4.7%
観測継続困難。

14:32:31

記録担当者所見

私は何かを見た。
しかし説明できない。
あれは物体ではなかった。
光でもなかった。
だが確かに存在していた。
14:32:45

音響記録発生。
継続時間0.6秒。
内容解析中。

14:32:46

音響記録文字起こし

──観測を続けよ
14:32:47

記録終了


補足

本端末は事変終息後に発見された。

担当胞セル・ラディウスは現在も行方不明。

死亡記録なし。
移動記録なし。
観測記録なし。

存在記録のみ残存。